♯116 ”分かってる”と”やれる”のギャップを打破するには【機械設備】

機械設備設計の参考図面を見て、参考図書を読んで、わからない事を人に聞いて、やれそうだなと思ってCADを描き始めてみるが、思ったようには進まない。。

 どれだけ頭でわかったつもりになっていても、いざ手を動かすと、あれ?これってどうすればいいんだろうと進まなくなる。例えば排水管のトラップ桝という配管が集合する桝に配管を繋ぐ角度

図面を見ているときにはここを繋げばいいのか(フムフム)と納得していたのだが、いざ書こうとすると、あれ?これって角度って決まりがあるのかな。。。と疑問が生まれて手が止まる。

 メーカーのカタログを見ても記載はなくて、機械設備の先生に聞いてみた。

一般的には15°との回答をもらえた。そして一番理解できたのは下のyoutubeの動画。うん、そこまで細かい決まりは必要ないかもと思った。

(5) 【排水配管】小口径なのにパッキン仕様!お好きな角度で楽々雨水配管「コンパクト雨水桝」 – YouTube

 実際にやってみる事の重要性は”わからない事”が自分で認識できる点にあると思う。情報化がインターネットに溢れている現代において答えが見つからない事はほとんどない。しかし、分からないことが分からないとGoogleの検索ワードやChat GPTに聞く事すら入れられない事に気づく。

 学校教育では答えを出す事に価値があるという教育を戦後から今も行っている。その教育課程の結果、結局答えが大切という思考になる。しかし、答えが分かるよりも、自分が分からないことが分かること(気づく事)の方が現代でははるかに重要性が上がってきている気がする。

目次