【設備設計】設備設計士がマンションの修繕委員になってみた
私は中古のマンションを7年ほど前に購入して住んでいる。その当時で築10年だったので、現在は築17年となる。AからD棟の4棟があり、250戸余りある比較的大きめの分譲マンションだ。
今ンションの修繕委員の募集をしていたので、応募してみることにした。管理組合というのはどの分譲マンションでもあるが、修繕委員というのは、比較的大きな規模のマンションの自治会にしか無いらしい。
分譲マンションにはその所有者で維持管理をするという概念があるため、予算、制度の決定を管理組合で行う。管理組合は予算の決定権があるが、設備の更新などは業者との打ち合わせや、老朽化の確認など、専門的なところもあるため、修繕計画を立てるための専門の組織として修繕委員が設定される。
築8年~10くらいまでは、設備もほぼ壊れないし、壊れたとしてもメーカーの保証範囲内であることも多いので、そこまで必要性は無いのだが、住んでいるマンションの様に15年を超えてくると設備がちょいちょい壊れてくるので結構活発な議論が行われている。
本年度、設備面で更新を考えているのは下記の項目がある。
1.インターホン設備
画面が移らない、ドアが開けられないなどの不具合が数件出ている。その住居だけ変えるとシステムの互換性が無いため全住居変更が必要
予算2000万円程度
2.自動ドア
経年劣化で開かなくなっている箇所がある
予算400万円程度
3.インターネット設備
スターキャットで入っているが、同軸ケーブルのため光ファイバーへの更新をするかどうかを住民のアンケートを取る
1住居当たり数100円値上がり
特に議論になっているのがインターネット設備. 在宅ワークをやる現役世代ん住民からは速度が遅いので料金が上がっても速度を上げたいという要望があるが、高齢の方からはそんなに使わないのでこのままでいいという意見。
これからアンケートを取るのだが、多数決だとやらない事になりそうな予感がある。大規模マンションだと、年齢層の構成が日本の縮図になっており、高齢の方の意見が優先される日本の政治と同じ縮図になっているのが面白いなと感じた。でも自分は早いインターネットが欲しい。
国政は大きすぎて自分の1票の大きさが分からないが、マンションは最も身近な民主主義が行われていて、自分の意見で少し変わる気がする。東京を変えようとした石丸さんの様に、熱意をもって伝えてみようかな。。。