【設備設計】改修工事の難しさと面白さ

サンセツの日常

2025年7月6日 09:05

 現在改修工事を2件受注している。1件はホテルのレストランを客室に改修する工事でもう一件は小学校の下水を浄化槽から公共下水へ接続する工事だ。ホテルの改修は6月に現地調査に行ってきた。

 改修前のエアコンが床下にあって、見る事ができないのと、床下点検口や天井点検口から覗いてみるが、なかなか配管の径や深さまで図る事が難しくて、思うように進まなかった。何とか機器の型番までは調べられたので、それを元に今ある室外機につなげられるかをメーカーの方と協議した。

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 メーカーの方に互換性を教えてもらうと、5年ほど前の室外機なので、まだ互換性のある室内機があるとのことで、室内機の交換だけで行けそうだ。

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 課題になりそうなのは、キッチンの移設。上下水道、空調の使用が多いキッチンを移植するにはかなりの配管をやり直す。施主の方曰くレトルトしか調理しないつもりなので、簡易なものでいいという事だが、匂いが外に漏れたりすると、それはそれで問題なので換気はちゃんとしたいが、借用物件のため外壁に穴があけられないという制約もあるらしい。

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キッチンから15mくらい先の現状ある外壁貫通を使うことにしたが、静圧が高いので、ダクト径をΦ200にして静圧を下げようと思う。

一から設計する新築と違って、既存の設備や構造を活かすにはそれなりの経験が必要だなと感じた。ホテルなど、改修が多い物件を設計する場合には改修も視野に入れて設計する必要があるなと勉強になった。

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