【設備設計】小さな設計者はどう育つか?

私は小学校高学年のころからプラモデルが好きだった。新しい車のプラモデルを買ってもらうと、朝4時に目が覚めて一人で黙々と作っていたことを思い出す。親から言われたわけでもないのに、作りたい衝動が沸き立ってきた。その延長上に今の設計の仕事があると思うと、設計者という職業は天職なのかもしれない。

 そんな私の遺伝子を受け継いだ娘も、親が強制するわけではないけれど、工作が好きだ。特に道具や準備がいらない折り紙が好きで、暇があれば折り紙をしている。

 自分の時代と違うのは、Youtubeという先生がいる事。下の画像は娘(10歳)が作った作品だが、自分が10歳の頃に作れたかというと本にも載っていない、もしくはその本を探すことが困難だったレベルの作品が無料の動画で作れてしまういい時代になった。

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 これってすごい事で、昔は大人にしかできないと思っていた、高度な事も教育材料があれば10歳くらいの子供でもできてしまう時代が来たのだ。設備設計の仕事も高度な事をやっている様で、計算レベルでいうと中学校くらいの四則演算と読解力があればできる。

 情報の民主化がされて、どの業界でもトップレベルの作品や技術に誰でもアクセスできるようになった今、我々世代や次の世代が身に着けるべき事は単純にできるようになる事ではなく、大谷翔平の様に、従来できないと思っていたことを実現していく力なのかもしれないと感じた。

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